お薦め書籍 その2

今回は高橋ダン氏の『世界のお金持ちが実践するお金の増やし方』を取り上げてみます。

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この本の著者である高橋ダン氏は10歳まで日本で育ち、そこからはアメリカで過ごされています。そしてウォール街で勤務し、その後独立してヘッジファンドを設立。独立後は世界各国で活躍し現在は日本に拠点を移されているとのことです。

さて、この本で私がいいと思った点は、海外(主に米国)の資産家たちが何を考えて投資しているかを垣間見ることが出来る点です。

株式投資において、仕組みの面でも投資人口で見ても諸外国の中には日本より優れている国があります。

投資は日本国内のみで完結するものではないのですから、優れた国から学ぶというのは非常に有意義なことだと思います。

日本の文化を理解していながら、海外の金融で揉まれた著者だからこそ、日本人にも分かりやすく海外の資産形成を示すことが出来たのだと考えています。

私がこの本の魅力を十分に伝えられるか分かりませんが、ぜひ読んでほしい本の一冊です。

前置きが長くなりましたがこの本の紹介に移ります。

 

この本は8章で構成されており、以下の内容が記述されています。

この中で私は

1. マインド

3. ポートフォリオ

7. 経済

上記の3つの章で大きな学びがありました。

 

1. マインド お金持ちが日々どのように物事をとらえているか、どのように考えると資産形成で成功を収めることが出来るかについて記述しています。

この章で特に重要だと思った内容は「失敗の仕方」を学ぶという 項目です。

私もそうですが、日本では失敗すると批判されると思い、自ら発言したがらない方が多いと思います。そして、失敗を極度に恐れる。

しかし、著者は「失敗を経験して、上手に失敗する術を学ばなくてはならない。」といっています。失敗の仕方をマスターすれば、それを回避する方法がわかる。そして失敗を回避していれば、成功は自ずとやってくる。と記述しています。

まさにこれが重要だと思います。私も資産運用をしていて、暴落で痛手をおい、手放した銘柄が暴騰し、後悔と反省を繰り返して、成長していると考えています。失敗するのはいいのですが、一発退場になるほどの失敗をしてしまうと、学びを活かす機会まで失ってしまいます。投資に限ったことではないのですが、「失敗の仕方」を学ぶというのはとても重要なことだと強く感じています。

皆さんもぜひ気を付けて失敗しましょう。

 

2. 投資の基本 投資を事項する上で利益を出すためのルールを書いてくれています。何割の資産をどのような投資方法で運用するとよいか。など基本的な内容が記載されています。

 

3. ポートフォリオ ETFの優位性について多く語られています。特に米国株式に関して書かれています。米国株式市場は長期スパンで見ればずっと右肩上がりの市場です。

今後も上がり続けるとは限りませんが、期待されている市場です。その米国株式ETFについて、投資の専門家らしいデータに基づき、具体的な情報が豊富です。

ETFの利点は

・投資信託のようにテーマ内で分散投資をしてくれる。

・ポートフォリオを自動調整してくれる。

・株式、社債、不動産、国債、コモディティと幅広い投資先がある。

・株式のように市場が開いている時間帯ならばすぐに売買できる。

といったものだと考えています。

実際、私は長期運用予定の積立枠は主にETFで運用しているのですが、具体的な優良銘柄の情報が多く記載されており、とても参考になりました。

 

4. 短期投資 ヘッジファンドに関わっていた著者がチャートの基礎知識を解説してくれています。私自身はトレードに手を出す気はないですが、基礎知識としてはとても有用なものだと思います。また折をみて読み返してみます。

 

5. コモディティ 貴金属や原油、暗号資産といったコモディティ資産に関してふれています。昨今は金価格の高騰で話題になっていますが、その金だけでなく銀、プラチナの特性を解説しており、とてもためになります。

 

6. 不動産 リーマンショックで株式市場が底値を付けて、不動産市場が底値を付けるまでに1~2年程度のタイムラグがありました。世界的には、まだ収束しているとは言い切れないのですがコロナショックも株式市場が底値を付けて少したら不動産市場でも買場が訪れるかもしれません。そういった情報を論理的に解説してくれています。

 

7. 経済 ここでは様々な経済指標から世界経済の状況を読み解く方法を解説してくれています。一例をあげると利下げによる株価への影響の解説があります。具体的でわかりやすいです。

他にもCLIやPIMといった経済指標に関しても解説してくれており、こういった知識が備われば市場予測も自身で行えるようになっていくでしょう。

私はこの場で皆さんに解説できるほど理解できていないので、もし理解が深まればまた別の機会に解説出来ればと思います。

それよりも何かのきちんとした書籍で学んだ方が確実だとは思いますが。

 

8. 習慣 英語学習の方法や節約法などを紹介してくれています。その中で米国や欧州の資産に関しても触れており、なかなか目にしない情報なので興味深かったです。

諸外国の生活をインプットして自分の生活を見直すと意外な発見があるかもしれません。私は明日にでもやってみます。

 

以上、この書籍に関して大雑把に記述してみました。

この本からの学びをまとめますと、「失敗の仕方」は大事。米国ETFはお薦め。経済指標は難しいですが必要な知識だと思う。といったところです。

冒頭でも述べたように投資が盛んな国の考え方、投資方法を学ぶことは非常に有意義だと思います。

是非、読んでみて下さい。

 

ここまで読んで下さりありがとうございました。

この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。