30代のための資産運用方法
今回は30代のサラリーマンに向けて運用方法を考えてみました。
この記事では一般的な30代のライフイベントを考慮した資産運用の一例を示し、資産の運用に興味をもって貰えたらと考えながらまとめました。
ただ預金を積み上げていくだけでなく、資産のことを学び効率よく資産を貯めて豊かになってもらえたら嬉しいです。
ただし、投資が含まれる部分は元本割れの可能性もありますのであくまで参考程度に考えて頂きたいです。
結論から申し上げますと30年間かけて資産を積立てることで1080万円を元手に1700万円の資産を築くプランになります。
内容は、
・預金:70% 投資:30%の比率で運用する。
・投資は積立NISAを活用して、複数のインデックスファンドに分散投資する。
・特にこだわりがなければ楽天証券、楽天銀行を利用して投資する。
このような運用が良いのではないかと考えています。
では以下に詳細を記載します。
30代で必要な費用について
30代の10年間で必要な費用を列挙します。私が診断してもらったライフプランをもとに記述していますので人によっては発生が前後するかもしれません。
生活費、住居費、雑費は年間300万円で10年で3000万円、それ以外の支出合計約1500万円になります。私は地方住まいなので自動車の費用がかなり乗ってきていますが、都市圏住まいの方々は住居費が高くなるので総額でいうと似たような金額になると思います。
生活費、住居費以外で発生する費用を見ていきます。
1. 新築時一時金 60万円
登記だったり不動産所得の手数料です。高いです。
2. 固定資産税 12万円×5年+22万円×5年 合計170万円
住宅等の不動産にかかる税金です。高いです。
3. 車の買い替え 550万円(2台分)
ファミリーカー1台、軽自動車1台で考えています。地方住まいのつらいところです。
実際には中古車で探そうと思うので100万円程度は下がるかと思います。
4. 家電買い替え 30万円
独身時代から頑張ってくれている洗濯機等が怪しい音がしだしています。
5. 車の維持費 200万円
2台分となるとかなりの金額になります。車検代、メンテナンス費用などです。駅まで徒歩1分の立地なのですが、電車自体が30~40分に1本なので一人1台車がないとかなり不便なので。
6. 保育料 324万円(二人分)
わが家は共働きなので保育料がかかります。小学校は近所の公立予定です。
7. 習い事 160万円(二人分)
自発的にやりたいということがあれば1つ2つはやらせてあげたいです。
学習塾に行くようなら倍くらいになります。
色々記述しましたが、実際にはもう少し支出が増えそうな気がします。
付き合いもあるでしょうし、帰省や引っ越しなどもあるかもしれません。
ちょっとゆとりある生活ならもう少しかかると覚悟した方がいいかもしれません。
30代は色々まとまったお金が動きます。節約を心がけている人でも、少なくとも10年間で5000万円弱、年間にして500万円の支出は覚悟しておきましょう。
多少ゆとりはありますが、ひと昔前であれば普通の生活と言われていたような内容でこれくらいの支出が発生します。
ちなみに厚生労働省のデータをみると平均収入が450万円程度でした。
収入に応じて新築マイホームや新車購入、どれかは我慢しないといけない時代になっているみたいです。
資産の運用額
さて、上で示したようにマイホームを買って、車を新車で購入したとして年間500万円の現金があれば生活+必要経費の支払いができそうです。
残りの収入は資産形成に充てることができます。
目安として預金:70% 投資:30%で投資運用してみてはどうでしょう。
最初から張り切ってすべてを投資に充てるのはやめましょう。
様々な書籍でもいわれていますが投資は小さく始めましょう。
投資は堅実に運用しても元本割れすることもあります。
まずは余力を残して始めてみて、うまくいったら投資金額を増やせばいいです。
焦る必要はありません。30代ならゆっくり資産を増やしていく時間の余裕があります。
ちなみに30%で投資というのは論理的な根拠があるわけではないですが、相場が激しく上下している時期に、私が大きなストレスを感じることなく運用できた割合だったので記述しました。
人によって許容額は変わってくると思うので、小さく始めて少しづつ増やしてみましょう。
投資運用方法
つみたてNISAを利用して複数のインデックスファンドに分散投資することをおすすめします。
まずつみたてNISAとは簡単に言うと、申請さえすれば年間40万円までの投資は利益に対して税金がかからない制度です。
その非課税期間は20年間です。
株式投資の場合、普通に運用すると利益に対して約20%の税金がかかります。
非常にお得な制度です。
インデックスファンドというのは何らかの指標に連動して、ファンドが銘柄を入れ替えて運用してくれる金融商品のことを言います。
例えば日経平均に連動するファンドなら、日経平均が値上がりすれば同じように値上がりします。
このインデックスファンドというのは全般的に手数料がやすく、勝手に分散投資をしてくれるので、初心者でも取り組み易いファンドです。
当然デメリットもありますが、長くなってしまうので割愛します。
インデックスファンド等投資先の情報は、下に紹介する記事に詳細がありますので宜しければご参照下さい。
投資でリスク(値幅)を下げるには分散投資をする。というのが基本になっています。最近は米国株式に投資するインデックスファンドがよく話題になりますが、今後は中国などの新興国と呼ばれる国が台頭する時代かもしれません。
複数の投資対象に分散投資することをお薦めします。
利用する金融機関
特にこだわりがなければ楽天証券と楽天銀行の利用をおすすめします。
その理由は楽天証券でインデックスファンドや投資信託をする際、毎月定期的に積立購入する設定をするとクレジットカード払いで投資をできます。
そして、楽天カードで支払いをすると投資額の1%のポイントがつきます。(月最大50000円までクレジットカード決済設定可能)
つみたてNISAの限度額まで投資するなら年間4000円分のポイントを貰えます。クレジットカード決済の限度まで設定するなら年間6000千円分のポイントがもらえます。
投資の世界での1%は非常に重要です。
ぜひこだわってみてください。
そして楽天証券と楽天銀行の間で資金の移動を自動でやってくれるマネーブリッジという仕組みがあります。
これを設定していると楽天銀行の金利が0.1%になります。
投資に使わない資産を預金しておくだけで高い利息を得ることが出来ます。
300万円預けておけば3000円貰えます。
メガバンクや地方銀行なら数十円しかもらえないので、利息は段違いです。
まとめ
比較的堅実な分散投資での期待利回りは3~5%程度と言われています。
仮に月3万円の積立設定で利回り3%で30年間運用したら積立金1080万円と運用益670万円、ポイント10.8万円を得ることができます。
実際には制度や利率も年々変わっていくのでメンテナンスは必要ですが、さほど無理なプランではないと思います。
このプランを実行するためには30代から開始するのがちょうどいいです。
・使う必要のない資金が月3万円ずつ必要
・ローリスクな運用を実行するため運用期間を長くする必要がある
上記の30代で必要な費用を参考に自分の収入で何が出来て、何は我慢しないといけないかを判断し、投資資金を捻出しましょう。
そして、さらに余裕がある人は個別株への投資でさらに高いリターンを求めるのもいいですし、今しかできないことを楽しむのも自由です。
いずれにしろ、先が長いので30代で投資に触れてみるのは先々のためになると思います。
ぜひ一度検討してみて下さい。
投資に興味を持った方は下の記事も宜しければご一読下さい。
節約で投資資金を捻出したい方にはこの記事をどうぞ。
以上、ここまで読んで下さりありがとうございました。
この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。