投資初心者の方へ「よくない買い方」

今回は自分がした失敗をもとに、こういう取引の仕方は良くないよ。という事例をまとめてみます。

投資に関しての書籍で初心者にありがちな失敗事例はもれなく踏襲している気がします。

この記事を読んでいる皆さんが同じ失敗をしないよう祈っています。

 

1. 逆張り投資

株価が下落途中に買いを入れることを言います。チャートなどを見て、何となくここまで下がるだろうと、感覚で買いを入れようとしてしまう方もいるかと思いますが、明確な理由なく下落途中の株に手を出したら、大きな損失を被ることになります。

株価は市場での需給で決まりますが、株価が下落しているということは何らかの理由があって下落しています。企業の統廃合であったり、政権の影響、ウィルスや自然災害など様々な要因が原因で株価は下落します。その下落要因によっては一生、購入時の株価まで回復することはないかもしれません。そのまま減配を繰り返し、含み損、無配株となって、ただ損失を被ることになるかもしれません。

逆張り投資をする際は、投資先の資産価値や業界での立ち位置、株価や業績の回復の見込みを整理して理由を示せるときのみ実行しましょう

私もコロナショック初期で、なんとなくの感覚で逆張り投資をしようとして火傷してしまいました。結果的には株価の急回復で大事には至りませんでしたが、航空業界や観光業界は減配、無配、株価下落で散々でした。その時私が考えていたのは、今後、航空業界はなくなることはないし、大手であれば倒産することはないだろうし、多少の減配くらいだろうと素人考えで予想していました。今のところ日本国内の航空会社は大丈夫そうですが、イタリアでは唯一日伊直通便を飛ばしていた大手航空会社アルタリア航空が国営化されています。JALもかつては民事再生法を適用されていました。これまで、株価が暴落した大企業は他にも多数あります。東京電力、東芝、日産、どこも暴落直前まではまさかこの企業がというような企業ばかりです。

根拠なき逆張りは資産の大幅な減少の要因になります。

気を付けましょう。

 

2. ナンピン買い

根拠なきナンピン買いもおすすめしません。ナンピン買いとは、保有株が値下がりした際、買い足すことを言います。ナンピン買いをすると、株式の平均取得価格が低くなるため、株価が回復した時の利益が大きくなります。

優良株が市場の下落につられて値下がりした場合や、スキャンダルなどで一時的に値下がりした場合は有効だと思います。

また、私は長期優待銘柄で保有している銘柄は大きく下落した際、ナンピン買いをすることがあります。これがどのような結果となるか分かりませんが、株価の下落が落ち着きそうで優待廃止がなさそうな銘柄のみ残せている、と自分では考えています。

何にせよ、株を持ち続けている間は損失にはならない、ナンピン買いを続けていればいつかは上がるかもしれない。という根拠のない希望をもつ。実現損益に損失を残したくないなどの無駄な自尊心でナンピン買いを続けるというのはやめたほうがいいと思います。時には思い切って損切して、もっと魅力的な銘柄を見つけることが出来た時に投資出来るようにしましょう。

 

3. 塩漬け株

株価が下落して、損切することもなく見ないふりをして保有している株のことを言います。

これは私自身は無いですが、私の父がまさにこれをしています。

某企業のスキャンダルで株価が暴落した際に落ち切る前に購入してしまい、今の企業状態では当時の株価まで回復することはないだろうな。もう見ないふりして放置する。といって塩漬け株にしています。

何かの拍子に株価が跳ね上がることもあるのかもしれませんが、JTのように配当利回りが高いわけでもないため、現状ではただ資産を目減りさせている銘柄になっています。

いうまでもなく資産を目減りさせるだけで価値の上昇が見込めない金融資産は持っている意味がありません。預金の方がいいです。万一の保証になる分、保険商品の方がましです。

将来の株価は誰にも予知できないので、何か理由があるなら手放せとはいいませんが、見ないふりをして資産を目減りさせることだけはやめましょう

 

4. 雑誌やニュースを鵜呑みにして売買する

雑誌やニュースの情報を鵜呑みにして、情報を精査せずに購入することもおすすめしません。SNSもです。

どれも気になる銘柄を探すには非常に有効な手段だとは思います。しかし、我々一般人に情報が下りてくる頃には、既に株価に織り込まれており高値掴みになることも少なくありません

長期的に株価が上昇しそうな情報だと判断できれば、迷わず購入でいいと思います。

ただ、他人の出した情報を信じて投資タイミングも考えず投資するのはやめましょう。

 

初心者が失敗しがちな取引で身近な事例があったものを3つ紹介しました。

懲りずに繰り替えしてしまうこともありますが、大分悪い癖が矯正されてきて、あとで後悔する売買が減ってきました。

これからも精進します。

文中に何度か書きましたが、根拠のない上記のような取引はおすすめしません。

自分で考え判断した取引であれば少なからず良い方向へと進めると思います。

私はこれからも経験を積み重ね、新たな気づきがあれば、また記事にしようと思います。

皆さんも頑張ってください。

 

ここまで読んで下さりありがとうございました。

この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。