ネットバンクを安全に利用するために
昨今話題になっているドコモ口座の不正利用によるネット犯罪を見て、他人事ではないと思い、いくつか対策を考えてみました。
今回はネットバンクのセキュリティが破られたことが主要因でしたが、キャッシュレス決済の不正利用にも共通の対策が有効かと思い、一緒にまとめています。
主な対策としては以下のものが挙がりました。
1. 口座、決済手段ごとに異なるパスワードを設定する
2. 2段階認証を設定する
3. 貯蓄用の口座はネットバンクから切り離してしまう
4. 残高照会・取引履歴をこまめに確認する
5. すぐに取引停止できるよう金融機関の連絡先をまとめておく
6. スマホにはロックをかけておく
これだけやっておけば被害に合う確率はかなり低くなると思います。
また、被害に合っても被害額は抑えられるかと。
それぞれ説明していきます。
1. 口座、決済手段ごとに異なるパスワードを設定する
各金融機関、キャッシュレス事業者が散々言っていることではありますが、各サービスで共通のパスワードを使用しない。というのが一番の対策だと思います。
仮に被害に合っても、他の口座のセキュリティを破られる可能性が小さくなります。
また、覚えやすいように単調なパスワードにするのもよくないです。1234みたいなパスワードに設定する方が意外といるみたいなので、もし該当された方は気を付けて下さい。
もう一つ付け加えるならばパスワードの覚え書とネットバンクのセキュリティカードを一緒に保管しないというのもおすすめします。ロックをかけることが出来る端末に保存するのもありかもしれません。
ちなみに私は完全に分けることが出来ていません。パスワードは4種類しか用意できておらず、生活用、投資用、決済用、SNS用で分けています。それでも多少のリスク分散にはなっていると思います。
私は設定を面倒くさがって使用していない機能なのですが、nortonのセキュリティソフトを契約したらパスワードマネージャーという、機能がついていました。
利用者はnorton用のパスワードを用意するだけで、あとはセキュリティソフト側で、各サービス毎にパスワードを生成し管理してくれます。
ネットサービスのパスワードをセキュリティ会社に任せるのも違和感があるかもしれませんが、被害に合う確率は空き巣被害に合う確率よりは低いと思いますよ。
蛇足ですが空き巣被害は年間4万件も発生しているようです。戸締りはきちんとしましょう。
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2. 2段階認証を設定する
2段階認証を設定すれば、劇的に被害に合う確率は低くなるとのことです。
2段階認証といっても、さほど手間が増えるわけでもないので、個人的にはおすすめです。
いくつか種類があります。
SNS等の2段階認証に多いのが、パスワードが確認されたのち、登録端末にセキュリティーコードが送られてきて、それを入力することでセキュリティーが解除されます。
パスワードと登録端末があっていればセキュリティー解除できる方法です。
次に銀行のネットサービスで多いのがVIP accessなどのアプリを使う方法です。30秒ごとにパスワードが自動生成されるアプリで各々に割り振られたIDとパスワードが一致すればセキュリティー解除できる方法です。本人がやることはパスワードをコピペするだけです。
あとは携帯キャリアで多いのがログインした上で、端末のセキュリティロックを利用しているものがあります。Face IDや指紋認証とパスワードの併用でセキュリティー解除する方法です。
いずれにしてもIDとパスワード、さらにもう一段のセキュリティがあれば、かなり強固なセキュリティーになります。資産の大半を預けている銀行関係のセキュリティならそれぐらいの厳重さがあった方がいいのではないでしょうか。
3. 貯蓄用の口座はネットバンクから切り離してしまう
貯蓄用で普段あまり使うことが無い口座はいっそのこと、ネットバンクであまり使えないようにするのも手だと思います。
わが家の貯蓄用の口座は必要性を感じなかったこともあって、ネット利用の手続きをしていません。強制されるまでは一つくらいネットから切り離された状態にしておくのもいいかもしれません。
4. 残高照会・取引履歴をこまめに確認する
自身の資産状況を整理する意味でも残高照会や取引履歴をこまめに確認することをお勧めします。不正利用の早期発見にもつながりますし、なにより自分の資産状況を把握しておかないとお金をどう使っていいのか判断がつかないと思います。
ネットバンクを利用していて、スマホがあればすぐに確認できます。
またマネーフォワードについて - ナーガの副業で紹介したマネーフォワードであれば自分の資産状況が一目でわかるのでおすすめです。ドコモ口座の一件があった際、このアプリ一つですぐに安全を確認できました。無料プランでも11口座まで登録して一覧で資産状況を見ることが出来るので、一度試してみて下さい。
また、マネーフォワードのホームでは、各口座の取引情報を表示することが出来ます。
給与の振り込みやカードの支払、配当金の受取まで表示してくれます。
複数の口座の取引情報を一つ一つ確認してくのは骨が折れるので、こういったアプリの使用も検討してみてはいかがでしょうか。
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5. すぐに取引停止できるよう金融機関の連絡先をまとめておく
万が一被害にあった際、すぐに取引停止できるように利用中の金融機関の連絡先をまとめておきましょう。自分が利用している金融機関は意外と多くて、何かあった時、冷静に対処できる方も少ないかと思います。
リストにでもしておき、万が一に備えておくことをおすすめします。
6. スマホにはロックをかけておく
現在では、スマホ一つで本当に色々なことが出来ます。
店で決済をすることも出来ますし、ECサイトで注文することも出来ます。
仕事で利用しているスマホであれば顧客情報の流出。
個人利用の端末でもプライバシーがほぼ網羅されている方も多いと思うので面倒でもロックをかけることをおすすめします。
そして、ネットバンクや証券口座までスマホ一つでアクセスすることが出来ます。
今となっては免許証や保険証などよりもスマホの紛失、盗難の方が被害が大きくなるという方も多いのではないでしょうか。
指紋認証やFace IDで簡単にロック解除できますし、共用で使っているものも複数情報を登録できる場合が多いので是非ロックをかけておきましょう。
まとめると、既にあるセキュリティーツールを十分に活用しましょう。ということになりますかね。手軽に取引が出来るため感覚がマヒするかもしれませんが、悪用されれば資産を好きに出来るツールであることを自覚しておきましょう。
スマホも全財産が入った財布くらいの認識でいても大げさでない時代になったと思います。
利用しないのが一番安全なのでしょうが、自宅に居ながら取引、振込をすることが出来て、時間に縛られず利用できます。また、大手銀行などでは露骨にネットバンクの利用を推奨しています。いずれ利用を避けられなく時が来るかもしれませんので、知識としては覚えておいてください。
しかも最近は回数限定で手数料無料のサービスも多いので、単純にメリットが大きいため、なかなかネットバンク離れできません。
また、ネットバンクを利用していなくても、空き巣に入られたら根こそぎ盗まれるわけですし、リスクゼロというのは無理です。
絶対に安全な方法というのが無いのであればできるだけ安全性を高めた上でネットバンクの利便性を享受しようとまとめたのが今回の記事でした。
ここまで読んで下さりありがとうございました。
この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。