確定拠出年金について

今回は確定拠出年金に関して記述したいと思います。

個人で加入する場合は最近話題のiDeCo(個人型確定拠出年金)と呼ばれるものになります。iDeCoは会社員でも加入できるようになりましたが、会社員には企業型確定拠出年金マッチングDCという制度もあります。

月々積立てていき、60歳以降受け取ることが出来る制度です。税制面で非常に有利なので是非活用しましょう。

 

1. 確定拠出年金とは

自分で作る年金制度といわれており、毎月一定額を積み立て、投資信託や預金を用いて運用し、60歳以降受け取ることが出来る制度です。50歳以上の方は契約期間で受取開始年齢が変化するので各自ご確認下さい。

個人型は各個人が自身で入金して運用する。

企業型は企業が入金して個人が運用する。

マッチングDCは企業が入金し、個人も追加で入金して、個人が運用します。

特に企業に入った方は、入社時やここ数年で強制的に確定拠出年金に加入させられていると思うので是非確認してみて下さい。

 

2. 運用商品について

確定拠出年金は用意された金融商品の中から自分で選び運用します。各会社で運用できる商品が違うので自分好みの商品がある会社でiDeCo口座を契約するのもいいと思います。

楽天証券SBI証券でもiDeCo口座を開設することが出来ますので一度確認してみて下さい。

ちなみに銀行などでも開設できますが、私は大体ネットで資産運用を終わらせてしまうのであまり詳しくないです。

さて運用商品の一例ですが、以下のようなものがあります。

・日経インデックスファンド

・外国債券インデックスファンド

・先進国株式アクティブファンド

・国債

・5年固定金利定期預金

会社によって用意された商品が異なるようですが、幅広い選択肢があります。

投資商品の選び方は株式投資に関して(情報収集~取引) - ナーガの副業を参照下さい。

 

3. メリット

掛け金は所得控除として処理されますので、掛け金は課税対象から除外され、節税できます。

受取の際も退職金控除や所得控除を適用できるので節税できます。

運用益に至っては非課税です。

一般的なサラリーマンでも生涯で数十万円は節税できます。

控除に関しては控除に関して - ナーガの副業を確認して下さい。

また、定額で積み立てることが出来るので、貯蓄が苦手な人でも資産形成ができます。

60歳まで引き出すことが出来ないので長期投資前提の運用となりますので変な欲が出ずにルール通りの運用をやりやすいです。

 

4. デメリット

60歳まで引き出すことは出来ません

退職しても、転職しても引き出すことは出来ません。

60歳になるまで必要とならない程度の金額で運用しましょう

転職した際は転職先の確定拠出年金に移行する、もしくはiDeCoに乗り換える必要があります。

また手数料がかかります。口座開設時3000円程度、運用管理費月当たり150円程度、乗り換え時4500円程度かかります。

受取の際、振込のたびに450円程度の手数料がかかります。

また、受取までのシミュレーションをしておかなければ、節税効果が小さくなってしまいます

例えば12000円の積立で年利2%で30年運用すると投資金額(元本)3,600,000円に対して1,327,254円の運用益が得られます。ここに本来であれば元本分には所得税、住民税がかかり、運用益には20.315%の税金がかかります。節税金額は概算で100万円近くなります。そこから受取の際に税金がかかります。

受取方によっても課税額が大きく変わります。上記の500万円程度であれば公的年金控除を使って70歳までで受取り、国民年金、厚生年金は70歳から繰り上げ受給すれば受け取りに税金がかからない可能性があります。

一時金で一度に受け取る場合にも、退職金控除を適用すれば大幅に課税金額を抑えることが出来ます。

長くなりましたが500万円程度受け取る場合、最大節税額は100万円程度の節税効果を得ることが出来る。しかし、各々の所得状況に応じて受け取る際の税額が変わってしまうので自分に合った受取方を決める必要があります。

早い段階で国民年金の受給開始したい方、保険会社等の個人年金に加入している方、退職金額が多い方は課税額が大きくなる傾向が高いので注意してください。

 

他の投資運用と同じく出口戦略まで考慮した運用が重要になってきます

特に確定拠出年金を考える際には、何十年も先の退職金や、他の資産運用での受取も考慮する必要があるため、なかなか難しいです。すぐにすべてを加味してシミュレーションをできなくても、出口を意識して計画を修正しながら運用しましょう。

 

 以上、ここまで読んで下さりありがとうございました。

この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。