複利に関して
今回は複利に関してまとめたいと思います。
ときどき複利という言葉を耳にすると思いますが、資産形成を考える上では非常に重要なものなので、覚えていってください。
1. 複利とは
複利とは、元本と利息の合計に対して次の利息が計算される仕組みのことを言います。
一例をあげますと、
・元手となる元本が100万円
・年利3%の投資を行う
・投資期間は20年
この場合、元本の100万円が20年後に約175万円になります。
100万円投資して翌年には103万円、2年後には106万円、3年後には109万円といった具合に資産が増える仕組みです。
2. 投資での複利
投資の場合で複利がどのように活きるか例示したいと思います。
長期投資を前提に比較的リスクが低い投資対象で運用することとして年利3%としています。
1) 1000万円を投資した場合
・元本1000万円
・年利3%
・投資期間は20年
この場合、元本の1000万円が20年後に約1753万円になります。仮に余剰資金が1000万円あって、20年間スキマ時間などで地道に運用できれば753万円の利益を得る可能性があります。
2) 月2万円ずつ積立投資した場合
・元手は0円、月2万円ずつ投資に回す。
・年利3%
・投資期間は20年
この場合、投資金額は480万円で20年後には約603万円になります。
123万円の利益を得ることができます。
3. 負債での複利
自分が利益を得る側であれば非常にありがたい仕組みである複利ですが、借金や分割払いの際にも発生してきます。もちろん必要な借入はたくさん存在しますが、借入に対して複利がどのように作用するかだけでも理解して利用しましょう。
1) 住宅ローンの場合
・2500万円の住宅を取得
・月10万円の返済
・利息は年率1%
この場合、借入金2500万円に対して約2800万円の返済となります。
利息が年利2%になったら約3200万円の返済となります。
借入期間が長くなってしまうため、かなりの金額効果です。
今は低金利が続いていますのでこの程度ですが、もし金利が上がる日が来たらと考えて、どこかのタイミングで一括返済できるように蓄えておくことをお勧めします。
少し脱線してますが、私は現在の資産と今後15年くらいの給与収入のみで完済の見込みが立つ金額まででローンを組んでマイホームを取得します。それ以上になると、少し怖いです。営業の方はお客様の年収なら他の人はもっと高額なローン組みますよと言いますが怖いです。終身雇用も保証されない世の中でこれ以上の借り入れは怖いです。でも、これだけお金のことを書いててもマイホーム派です。
2) 車の場合
・300万円の新車を購入
・支払いは月4万円
・利息は2%
借入金額300万円に対して支払総額323万円になります。
もしコツコツ積み立てておき、一括で買うなら好きなオプションを一つ二つ付けれます。現代社会でローンを完済出来る人は、その気になれば貯めることが出来る人です。後で支払うか先に支払うかだけです。不動産のように年収の数倍の買い物をするときは難しいですが、新車購入であれば購入時期をずらすとかで一括で支払ってみてはどうでしょう。
3) リボルビング払い・分割払い
最近はキャッシュレスが普及してきて、このような支払い方法をとる方もいらっしゃると思います。どうなるか見てみましょう。
・買い物総額20万円
・月3万円のリボ払い
・今回の場合、5%程度の利率(某大手カード会社で手数料と記載)
借入金20万円にたいして、返済期間7か月で約21万円の返済になります。
ちょっと馬鹿らしいです。
本当に余裕のない方が、車検等でまとまったお金が必要になって一時的に利用するのであれば、サラ金で借りるよりはいいと思いますが、あまりおすすめしないです。
4. まとめ
複利という仕組みは、資産を増やすにしても、減らすにしても、大きく影響する仕組みです。適切な買い物の仕方をして、適切な投資対象さえ選ぶことが出来れば、通算成績で年利3%というのは十分実現可能な数字です。以前の記事で紹介したあまり手がかからない投資方法でも十分実現可能です。
宜しければご一読下さい。
また少額での投資を馬鹿にする方もいますが、月2万円積立てるだけでも、20年続ければ1年間パートに出なくてもいいくらいの金額になります。私も学生時代アルバイトをしていましたが、時給制で100万円を超える収入というと、かなり大変です。
・時給900円
・1日6時間のシフト
・週3~4日出勤
投資やお金、生活に関する勉強が嫌な人に強制できるほど立派な人間ではありませんが、上記の時間を考えたら投資という行為は大部分の人にとって取り組む価値があると考えています。(あくまで資産を増やすという観点での話です。すぐに生活費などが必要な時期は私自身もアルバイトもしていましたので誤解なきようお願いします。)
自分で仕事をしてこれ以上の価値を出し続けることが出来る人はそれもありだと思います。私自身も色々模索して取り組んでいる段階です。
ぜひ一度考えてみて下さい。
以上、ここまで読んで下さりありがとうございました。
この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。